インドでのものづくりの発端は前職で生地をみたのがはじまり。
一点一点スタンプのようにプリントされた生地をみて、手仕事の素晴らしさに感動をしました。
しかし、手づくりならではの不規則さが素晴らしいと思っていたものの、
見た目が均一でなくてはならず、量産品は難しいと中々実現することができませんでした。
エスニックなインドの生地ではない別の美しさを表現できたら... そんな気持ちで
ようやく実現できるとなったときにお世話になったプリンターがこちらの工房でした。
はじめてのコレクションはインド・ジャイプール市内にて
代々プリンターである一家によって営まれている工房で染めれました。
多くは規制もあり市街へと移転せざるおえないなか、長い歴史をもつこの工房はお抱えの職人とともに今も市内で染めを行っています。
寡黙な職人が多く、工房責任者は職人を体現したかのような一見ちょっと強面の職人。
その物腰から、ものづくりへの真剣さが伝わります。
版木を彫る音、スタンプのように染めるときにでるリズミカルな音をBGMに、
今この瞬間も熟練の職人たちの手によって素晴らしい生地がうみだされています。