こちらの工房とは手紡ぎ手織りのKAHADIを取り扱う方から紹介していただき、染めをお願いする機会に恵まれました。
まずは工房へ、職人の息子さんが迎えにきてくれリキシャで向かいます。
リキシャはどんどん知らない道へ... 信頼する人に紹介をして頂いているので確かとはいえ、ちょっと不安になるほどでした。
突然ひらけた広場に家々がこじんまりとかたまっていて、その中の一棟が工房。
小さな工房の壁一面に置かれた瓶の中には、染料の材料となる、ありとあらゆる植物が納められていました。(もちろん藍瓶も)
眺めるだけで感動します... まるで研究室のよう...
親子で暗黙の了解で次々と染められていきます。
こちらはインド政府より賞をもらう程の技術と知識をもち、国内のインディゴを知り尽くした素晴らしい職人であるお父さんと息子さんで運営しており、国外へも出て公演を行う程の知識を持っています。
お父さんいわく、「インド藍は、偽物も多い。藍と混ぜ物が組み合わさった商品が流通していて、色々国内のインド藍を見に行ったが、うちでは本物のインド藍でもあるパウダーを使うんだ。本物は高いけど、本物にこだわっているんだ」と教えられました。
インドの商品は、本物と出会うまでが勝負といっても過言ではありません。
簡単に嘘はつけますが、本物と信じられる要因は植物染め職人の熱意をこの目でみて聞いたから...
職人の神髄を見た気がしました。